我が家の愛犬は元保護犬です。
私は、ワンちゃんをお迎えしたい、そしてお迎えするなら絶対保護犬から、と前から思っていました。
この記事では保護犬をお迎えすることのメリット・デメリットを、実際に迎えた経験からご紹介します。
ちる姉
Contents
保護犬のメリット
- 安く迎えられる
- しつけが入っていることも
- 保護主に相談ができる
- ワンちゃんを救えたという気持ちを持てる
安く迎えられる
保護犬をお迎えする場合、基本的に「生体価格」はかかりません。
保護されてから掛かった医療費やワクチン代、移動に掛かった交通費などは掛かる場合が多いですが、それでも数万円程度。ペットショップで購入するよりも、ずっと安くワンちゃんをお迎えすることができます。
ですが、「安いから」という理由で保護犬をお迎えするのはおすすめしませんよ。理由は後述します。
しつけが入っていることも
「保護犬」といっても、保護されるまでどんな環境にいたかはそれぞれ。中には大事に育てられていたものの、どうしても飼えなくなり泣く泣く手放されたような犬もいます。
例えば、飼い主さんの病気や突然の死など…。とても悲しいことですが、ありえないことではありません。
そういうワンちゃんは、だいたいのしつけが入っている子が多いでしょう。
保護主に相談ができる
保護活動をしている方は長年動物を飼ってきた方が多いので、なにかあったら相談できる頼もしい存在です。
ドッグトレーナーさんや獣医師さんの知り合いもいたりするので、トラブルが起きたときに繋いでくれたりします。
ワンちゃんを救えたという気持ちを持てる
これはほぼ気持ちの問題で、自己満足になってしまうこともあるかもしれませんが…幸せになるべきなワンちゃんを、幸せにしてあげられる実感があります。
自分がお迎えしなくても、どこかの家庭に迎えられて幸せに暮らせるかもしれません。しかし飼い主を探している保護犬は他にもたくさんいるので、どんどん家族を探していかないと、命を救えなくなってしまう子が出てきます。
ペットショップでも同じことで、買い手がいないと売れ残った子がどこに行きつくのかは分かりません。ただ子犬はニーズがあるので、飼い主が見付かる可能性が保護犬よりも高いはず。
とにかく、保健所のような悲しい場所に行くワンちゃんがいなくなって欲しいのです。
保護犬のデメリット
- 成犬であればしつけが難しい
- 病気持ちで医療費が掛かる場合もある
- 人が苦手な可能性も
成犬であればしつけが難しい
保護犬のほとんどは成犬です。
成犬からのしつけはできないことはありませんが、子犬と比べて難しいといわれています。
しつけの必要性ですが、飼い主の暮らしのため・ワンちゃんの安全のために、最低限のことはおさえておくべきだと考えます。
- コントロールするコマンド「マテ」「フセ」など
- お散歩でまっすぐ道に沿って歩けること
- 留守番できること
このあたりは訓練したほうが、双方にとってよいでしょう。
特にお留守番ができない子が多いと聞きます。
分離不安を抱えてしまい、少しでも飼い主がいなくなると部屋を荒らす・粗相をするなど。ケージから脱走し、部屋中ウンチを踏み散らかしてしまったという話も聞いたことがあります。
そうなると獣医師さんと二人三脚で、1からのトレーニングを始めることになるかもしれませんね。
病気持ちで医療費が掛かる場合もある
うちの愛犬は、フィラリア陽性でした。医療費が掛かります。長い目で見ると、生体価格よりも高額になるでしょう。
保護犬は最初は安くお迎えすることができますが、五体満足で健康なワンちゃんだけではありません。むしろ、完璧に健康な子は少ないと思っておいたほうがよいと思います。
最初から病気を持っていると保険も入れないことが多いので、大きな手術などになれば大変な費用が掛かることも…。
またアレルギー持ちなどで、限られたフードしか食べられないような子も中にはいます。「犬にあまりお金を掛けられない」という方は、特別な高級フードを毎日あげることは難しいのではないでしょうか。
なるべく安くワンちゃんを迎えたいという気持ちは決して悪いことではありませんが、お迎え後もっと費用が掛かることは理解しておきたいところです。
人が苦手な可能性も
元野犬だったり、悲しいことに虐待を受けたりしていたワンちゃんは、人が苦手で近づくこともままなりません。
長く大事にお世話をしていると飼い主や家族には心を開くでしょう。
しかし、たまにしか来ない来客やすれ違う他人のことは、いつまでも怖がってしまうようなケースもあるようです。
飼い主に心を開くのも、長いと3,4年掛かったりするようですよ。長いスパンで見て、慣れていってもらうことになると思います。
実際に保護犬を飼っていて思うこと
元保護犬を飼っていると、愛犬の生まれ育った環境、親やもしかしたら子どももいるのかなどが、とても気になってきます。
「この子を産んだ犬がいるんだ」と思うと、すごく見てみたくなったり。
私は有名な里親探しサイト「ペットのおうち」で今の愛犬を見付けました。
たくさんのワンちゃんが掲載されているので、ぜひ覗いてみてくださいね。
まとめ
保護犬をお迎えしたら、過保護なくらいのお世話が必要になることがありえます。犬にかける時間やお金が増えるので、自分の趣味を諦める場面も出てくるかもしれません。
ですが愛犬がどんどん心を開いて健康になっていく様子を見るのは大きな喜びです♪
トラムもずっと外で繋がれていたせいか首周りの毛がボサボサでしたが、それが綺麗に整って毛艶が良くなりました。またガリガリに痩せてましたが、順調に太って標準体型に。
コロナ禍の「ペットブーム」により迎えた犬を手放す人数も増え、家族を探し中の保護犬の数は一時的に増えている状況です。
どうか、ワンちゃんたちが素敵な家庭に恵まれますように。
保護犬からお迎えの選択肢が増えるよう、祈っています。